クリプトスポリジウム等、指標菌検査

 クリプトスポリジウムは世界中に広く分布しており、人を含む脊椎動物の消化管などに寄生し下痢症の原因になっています。細菌やウィルスと異なる原虫で、環境中では殻をかぶったオーシストと呼ばれる形で存在しており環境耐性と強い塩素耐性を持っています。大きさは5マイクロメーター前後でオーシストにはバナナ状のズポロゾイトと呼ばれるものが4個入っており、環境中では増殖をすることはありませんが、経口摂取することにより腸管の上皮細胞に感染し、増殖します。塩素に強い耐性を持っていることから水道を介した集団下痢症を引き起こした事例が報告されています。

検査


 クリプトスポリジウムの検査は細菌検査のように、培地で増殖させることはできませんので、顕微鏡で形態学的に検査を行います。原水で10L、浄水で20Lの水をろ過してオーシストを濃縮し、蛍光抗体染色やスポロゾイトの核を染めるDAPI染色を行います。形態学的な観察法としては蛍光を当てることによりオーシストが蛍光を発することや微分干渉による立体的な観察、DAPI染色で紫外線照射によりスポロゾイトの核が青く光ることなどを確認します。


クリプトスポリジウム検査専用顕微鏡


蛍光抗体染色


微分干渉


UV励起

採取法、諸注意等


 当センターに専用の容器がございますのでそれをご使用ください。
  原水:10L  浄水:20L 


検査項目・検査日数


検査項目検査日数(受付日を含む営業日)
クリプトスポリジウム7~14
ジアルジア 7~14
指標菌(大腸菌)2~4
〃 (嫌気性芽胞)2~4