有機フッ素化合物は撥水性や撥油性に優れ、撥水剤、表面処理剤、防汚剤、消火剤、コーティング剤(フッ素樹脂加工フライパン)等、様々な用途に使用されてきました。
有機フッ素化合物の一つであるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)において、平成21年5月に使用期限の対象物質として新規登録されました。 国内においては化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律において、平成22年4月以降は特定の用途を除き、製造・輸入・使用等が禁止されています。 ペルフルオロオクタン酸(PFOA)については、平成31年4月29日から令和元年5月10日にかけて開催されたPOPs条約第9回締約国会議において付属書Aに追加され、特定の用途を除き廃絶することが決定されたところです。 これらのことを踏まえ、環境分野においてはPFOS及びPFOAの調査が行われていたところでありました。 水道水水質検査に関しても、平成21年4月に要検討項目に位置付け、水道水における検出状況の把握や科学的知見の収集に努めていることろででしたが、近年、水道水においても検出事例があったことから、令和2年4月より水質管理目標設定項目となり、5月には水環境(公共用水域及び地下水)における要監視項目にも位置付けられています。当検査センターでは、PFOS及びPFOA、PFHxSについて、高感度で信頼性の高い分析を実施しています。
対象試料 水試料(水道水等の飲料水、河川水、地下水、湖沼水、海水、下水道放流水等) 分析方法 高速液体クロマトグラフ‐タンデム型質量分析(LCーMS/MS) 検水量 1.5~2L(専用に洗浄した容器に採水する必要があるため、容器は貸出いたします) PFOS(ピーフォス):ペルフルオロオクタンスルホン酸 PFOA(ピーフォア):ペルフルオロオクタン酸 ※PFHxS(ピーエフエイチエックスエス):ペルフルオロヘキサンスルホン酸も検査可能です。
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